オアシスについての意見
C原教授によると、まず、筋肉や骨、脂肪の割合、すなわち「体構成」が変化する。
筋肉の体構成量は若いときに比べ20〜50%、骨の量は20%減る。
皮下脂肪は減るものの内臓脂肪が増え、トータルとしては体脂肪は少し増えるか、あまり変わらない。
その結果、生体機能にあらわれる変化は、まず筋力が落ちる。
すると運動能力が下がり、骨折の危険性が増す。
それ以外に高血圧、耐糖能の低下(糖尿病)、高脂血症などがあいまって心血管系の障害が増えてくる。
生理機能をあらわす指標でみると、神経伝導速度、基礎代謝率、心機能、腎臓のはたらき、肺活量などがすべて年齢とともに低くなる。
内分泌系では、脳が加齢の音頭をとっている可能性が高い。
性腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、成長ホルモンが変化してくるのだが、そのそれぞれに対応する言葉がある。
たとえば、女性ホルモンであるエストロゲンが少なくなる現象が「メノポーズ(閉経と。
男性ホルモンであるテストステロンが少なくなるのが「アンドロポーズ」。
副腎から出る男性ホルモンDHEA(ディハイドロエピアンドロステロン)の減少は「アドレノポーズ」、GH(成長ホルモン)/IGF1(インスリン様成長因子1)の減少は「ソマトポーズ」と呼ばれる。
歳をとってもハツラツといるために50歳以上の白人女性にホルモン補充療法をしたあとの確病率をみると、補充療法を受けた人は冠動脈疾患が明らかに減り、痴呆の頻度も減ることがわかった。
しかし、乳がん、卵巣がんの発症は、女性ホルモンを補充したほうが高くなったため、ホルモン補充療法の効果についてはまだ議論の分かれるところである。
男性にテストステロンを補充すると、脂肪量、除脂肪体重(おもに筋肉)、腰椎骨塩量における効果は顕著で、脂肪が減る一方、筋肉量が増える。
また、腰椎の骨塩量もわずかながら増える。
副腎から出る男性ホルモンDHEAは、アメリカ大リーグのマーク・マグワイア選手が常用し、ドーピングにあたるかどうか話題になった。
これを元気な高齢者に12週間、毎晩1回50ミリグラム投与した研究では、男女ともに健康感(自分が健康である、からだの調子がいいと感じる)がプラシーボ(偽薬)群に比べて明らかに高かった。
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